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マウスピース矯正とは?治療の流れを解説

歯科矯正を検討しているものの、目立つ器具に抵抗がある方も多いでしょう。しかし、現代のマウスピース矯正技術を利用すれば、透明な装置を使用するため、ほとんど目立たない状態での矯正が可能です。この記事では、マウスピース矯正の特徴や治療の流れ、他の矯正方法との違い、その利点と欠点について詳しく解説します。

【マウスピース矯正とは】

アライナーとも呼ばれる透明なマウスピース型の装置を使用して歯を整える方法です。従来のワイヤー矯正のように、目立つ器具を歯に取り付ける必要がなく、取り外しが可能で、痛みも少ないのが魅力です。

【マウスピース矯正の治療の流れ】:

カウンセリング: 

まずはじめに、患者の歯並びの悩みや疑問点をヒアリングします。そして、治療の内容やその利点・欠点について説明します。

精密検査: 

次に、レントゲンやCTを使用して歯並びの詳細な撮影を行います。また、顔や口の写真撮影、マウスピース作成のための型取りもこの段階で行います。

治療計画の説明: 

精密検査の結果を基に、具体的な治療計画を患者に説明します。

治療開始: 

一定の期間ごとにマウスピースを変更していきます。通院の頻度は、使用するブランドや治療の進行によって異なりますが、大体2週間から2か月に1回のペースです。

治療終了後の保定: 

矯正が完了した後も、歯が元の位置に戻らないように、リテーナーという器具を使用して保定します。この保定期間は通常1~2年続きます。

このように、マウスピース矯正は従来の方法とは異なるアプローチで、多くの方にとって魅力的な選択肢となっています。

 

【治療の所要時間】

矯正の範囲によって治療期間は異なります。部分矯正の場合、約2か月から1年、全体的な矯正の場合は1年から2年の期間が必要です。さらに、矯正が完了した後も、1~2年間リテーナーを使用して歯の位置を保持する必要があります。

 

【その他の矯正治療の種類 】

マウスピース矯正以外にも、ワイヤー矯正、裏側矯正、インプラント矯正といった治療方法が存在します。それぞれの特徴や方法について解説します。

ワイヤー矯正の特徴 

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットという器具を取り付け、そのブラケットにワイヤーを通して歯を動かす伝統的な方法です。この方法の欠点は、装置が目立つこと。しかし、現代の技術では、目立ちにくい審美ブラケットも利用されています。一方、ブラケットの形状が凸凹しているため、スポーツや楽器の演奏時に口の中を傷つけるリスクもあります。しかし、適用範囲が広いのがワイヤー矯正の利点です。

裏側矯正の詳細 

裏側矯正、またはリンガルブラケットとも呼ばれるこの方法は、ブラケットを歯の裏側に取り付けることで、外からは目立たない矯正を実現します。歯の裏側は唾液が多いため、虫歯のリスクも低減します。ただし、舌の動きが制限されることがあるため、発音に影響が出ることも。

インプラント矯正とは 

インプラント矯正では、歯科矯正用のアンカースクリューという小さなネジを顎の骨に取り付け、それを支点にして歯を動かします。このネジは治療後に取り外されます。従来の方法と比べて、特定の歯だけを動かすことができるため、治療が効率的に進行します。

【マウスピース矯正の長所】

 マウスピース矯正の最大の利点は、その透明性により目立たないこと。また、金属アレルギーの心配もなく、食事や歯磨きが容易です。さらに、スポーツや楽器の演奏時に口の中を傷つけるリスクも低い。

【マウスピース矯正の短所】 

しかし、全てが良いわけではありません。マウスピース矯正には適用できないケースもあり、食事時には必ず取り外さなければならない制約も。また、治療の効果を最大限に引き出すためには、患者自身の協力が不可欠です。適切な装着時間を確保しないと、治療期間が延びることも。

 

【矯正治療の選択】 

マウスピース矯正は多くの利点を持っていますが、全てのケースに適しているわけではありません。それぞれの矯正治療の適切な選択ケースを見ていきましょう。

ワイヤー矯正の適用ケース 

大きな歯の移動や顎の変形症のような症状の場合、ワイヤー矯正が推奨されることが多いです。マウスピース矯正は歯の頭部に力をかけて動かすのに対し、ワイヤー矯正は歯全体を動かすため、大きなスペースが生じると歯が傾くリスクが高まります。

裏側矯正の適用ケース 

さらに目立たない矯正を希望する場合や、飲食時の制限を避けたい場合には、裏側矯正が良い選択となります。外見からはほとんど気づかれないため、ディスクリートに治療を進めることができます。

インプラント矯正の適用ケース 

手術が必要な重度の症状や、短期間での治療を希望する場合には、インプラント矯正が考慮されることが多いです。この方法は治療期間の短縮が期待できるため、時間の制約がある方に適しています。

まとめ 

マウスピース矯正は多くのメリットを持つ一方で、適用できないケースも存在します。それぞれの症状や希望に合わせて、最適な矯正治療を選択することが大切です。歯の悩みを持つ方は、専門家に相談して、適切な治療法を見つけましょう。

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院長   気比 洋彰(きび ひろあき)
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