口内炎が痛いとき
日本栄養士会
管理栄養士 岩元監修
これから新しい新生活、新学期が始まる方も多いと思いますが、
新たな生活に慣れるまでは、忙しさゆえに休息をしっかり取れなかったり、
飲み会が続いたりと、身体の免疫機能が低下しやすくなってしまいます。
環境が変化することで、身体が感じるストレスはどうしても増加してしまいますよね。
このような時期は「口内炎ができて痛い」という主訴で、
当院へご来院される患者様もいらっしゃいます。
口内炎の原因
ストレスや免疫力の低下、
睡眠不足、ビタミン不足(ビタミンB2が欠乏すると
口内炎を発症しやすくなります)などが主に考えられます。
これらの「アフタ性口内炎」や「ウイルス性口内炎」は大体のものは自然と治ってきます。
また、塗り薬やうがい薬で症状が治まってくることがほとんどです。
一方で、口内炎の様に、片側のみに多数出来てきて、
我慢できないほどのピリピリとした痛みを伴うものもあります。
これは「帯状疱疹」と呼ばれています。
帯状疱疹が出やすいのは胸部や背中、腕や脚に加え、顔面(顎、口腔内などを含む)にも発症します。
帯状疱疹とは・・・
幼い頃に水疱瘡に罹患することで水痘として発症し、
知覚神経に潜伏感染し、成人になって帯状疱疹として再燃する場合があります。
一度帯状疱疹を患われた方は、あの痛みをご存知かと思うのですが、
痛みが顔面や口腔内に出てしまうことに恐怖を感じられる方もいらっしゃるかと思います。
帯状疱疹の診断を歯科医院で受けられた場合、
実は、開業されている個人の歯科医院では、
帯状疱疹の薬は取り扱っていないところが多数あります。
そのため、皮膚科や総合病院等、
他医院へ御紹介させていただく場合が多々ございます。
なので、部位はどこであれ、帯状疱疹の症状が疑われる場合、時間外であれば、
総合病院の救急や、日中であれば、皮膚科に来院されることをお勧めします。
なぜならすぐ薬をもらうことができるからです。
また、口内炎の場合は当院でもお薬を処方しておりますので、安心してご受診ください。
まとめ
ビタミンB2を多く含む食べ物としては、レバーや牛乳、卵、納豆、うなぎなどが
ありますので、バランスの良い食事と適度な休息と運動を組み合わせていただければと思います。
季節の変わり目になるので、体調の変化を感じられたらまずは病院に掛かり、
病気の予防と回復に努めていきましょう。
歯の定期検診のご予約も承っておりますので、お気軽にご連絡ください。